私が三浦綾子さんの作品に出会ったのは、高校生の時。吉田監督率いる阪神タイガース優勝と日航123便墜落のあった85年の暑い夏でした。「塩狩峠」を読み、当時は正直内容が理解できませんでした。以来、三浦綾子さんの作品は心のどこかに気になっており、旭川市を訪れた際にはぜひとも行ってみたいと考えていました。はじめに「三浦綾子記念文学館」のある周囲の環境に感動しました。外国樹種見本林に囲まれた中にある同記念館は、あまり多くの三浦綾子さんの作品に触れていない私にも三浦さんを身近に感じるに十分の環境でした。館内の展示は、三浦綾子さんの作品と生い立ちについて、そして2階の企画展示では「銃口展」を開催していました。「銃口」は、「北海道綴方連盟事件」を題材に治安維持法により自由な言論のなかった時代を描いた三浦さんの渾身の作品です。三浦綾子さんの原点にある「人間のゲンザイ=原罪」というテーマを鋭くかつわかりやすく訴えていた点が印象的でした。札幌から高速バスを使い日帰りで旭川市に行きましたが、心に響きました。通勤時に三浦綾子さんの書籍を読んでいますと、旭川市の三浦綾子記念文学館と周りの外国樹種見本林が目に浮かんできます。
旭川駅から徒歩15分ほどの場所の見本林の中にあります。三浦綾子の年譜や著書などが展示してあり、2回では実際に著書を読んだり映画やドラマの「氷点」の映像を観ることができます。隣接する見本林とともに、静かな時間を過ごせる場所です。
旭川市内より少し郊外にある記念文学館。建物はいたって普通の文学館ではあるが、三浦綾子の半生と各作品の経緯がよくわかる文学館です。今回は旭山動物園開聞前に立ち寄り、1時間程度で見学できると思いましたが、ついつい1時間半も居てしまいました。それでも少し足らなかったです。氷点や銃口の取材記録や構想を知れるだけでなく、三浦夫婦の歩みも知れる場所であり、三浦文学を読んだことのある方にはお勧めの場所です。
三浦綾子先生と先生を支えた夫光世さんの生き様がよく分かります。場所もそうですが、特に「氷点」にスポットが当てられています。旭川駅の東南口から最初はタクシーに乗ろうかと思いましたが、氷点通りを歩いてみました。雪道でしたが、まっすぐですし大したことないです。15-20分程度。ロケーションも「氷点」で出てくる演習林の中にあり最高です。ぜひ、周辺を散歩してみてください。
北海道最古の森である外国樹種見本林を持つ文学館です。「氷点」の舞台になった森なので奥まで行ってみたかったのですが、暑い中、東京ドーム3個分の広さなのでとても無理でした。自然豊かで空気のおいしい素敵な空間です。文学館の左手を進んで行くと入って行けるので、時間がある方にはオススメです。文学館はパネルや資料の展示がわかりやすく見やすいです。本も読めるようになっていますし、2階では勉強会が行われていました。他にも色々な関連のある催しが行われていて、地元の人々に親しまれ大事にされているのが伝わってきました。2階に上がる階段の踊り場に、縦にスッと伸びる幅の狭い青いステンドグラスあるのですが、雪の結晶の模様が大変美しいです。旭川駅からバスで来れるのですが、降りてから少し歩くのでタクシーの方がわかりやすくて早かったです。
所用で家族で旭川に行ったおりに半日滞在時間を延長して、ようやく以前から一度は足を運びたいと思っていた三浦さんの記念館を訪問することが出来ました。駆け足でしたが何度も読んだ「氷点」に触れることが出来て嬉しかったです。改めて作家、三浦綾子さんの生い立ちや人生をしることができ、当時の資料や写真などとても興味深く見ることができました。よかったです。また機会があれば今度はもう少し時間をとって行きたいと思っています。入館料は500円で、受付のスタッフの方も三浦さんの記念文学館に合う物静かでとても感じのよい若い女性スタッフさんでした。記念に選んだ絵葉書の風景デッサンが「氷点」の小説に出てくる場所だという説明をしてくださり思いがけず(静かながら)盛り上がりました。(笑)読んだ人なら「あ~、そうそう」ってわかりますものね。とてもお若いのにちゃんと読んでらっしゃるのね~と感心しました。ありがとうございました。絵葉書とても気に入ってます。夏だったので、記念館前は緑の木々に囲まれていて「氷点」の旭川の夏を舞台にした場面を思い浮かべてしまいました。冬に来たら少し寂しい感じかもしれないですね。このあと旭川動物園、雪の美術館と予定が詰まっていたので一時間くらいで失礼しましたが中身の濃い時間を過ごせました。
All of us (including our teenage kids) love Miura Ayako's novels, so we were really looking forward to visiting this place. If you have ever read her novels, then you have a great chance of reading her description about the life in Asahikawa. The museum was not big, but was well organized and had a lot of information about the life of this author. The display was mostly in Japanese, but there was a section with English, describing her work. We had a chance to meet Mr. Miura there. He gave little tour and told stories about how Ayako worked on her novels. We all enjoyed the visit very much. The museum is just right next to a forest preserve, so remember to bring your hiking shoes for a walk after visiting the museum. It's not really close, but we walked back to the train station afterwards.
三浦綾子さんの作品は「塩狩峠」とあと2,3冊しか読んだことはありませんでしたが、彼女や旦那さんの生き方と、作品の背景などが知れてよかったです。他の作品も読みたくなりました。展示によると旦那さんが営林署の職員だったとのことで、この記念館が外国樹種見本林の中にあるのが素敵だなと思いました。林内の散策もよかったです。なお、記念館のホームページ上の割引券や、各種カード(JAFやセゾンカードやいろいろ)を提示すると少し割引になります。受付の方が親切にも、どれか持っていませんか、と尋ねてくださいました。
教会でお祈りをした後の人間の摂理に満ちあふれた臨場感のある施設に仕上がっています、正にパワースポットかもしれません。好きな作品は「塩狩峠」「泥流地帯」「銃口 」です。たくさんの本を読ませていただき、もうあまり読むものもないと今まで感じていました。しかしながらその考えをくつがえさせられました、もう一度全作品を読み返してみよう!旭川冬祭り会場の常盤公園から雪とアイスバーンの悪路を90分かけて歩いてきた価値が充分にありました。丁度企画展で出版50周年記念の『氷点』が開催されていました。登場人物の紹介やそれぞれの葛藤がわかりやすく説明されていました。三浦綾子さんはまさしく『愛=恕・・・孔子の言葉』『感謝』でした。
三浦綾子をよく知らない人でも、裏にある人工林のようなところが静かで雰囲気よく感じられると思います。立地的には不便なところです。